• 函館新聞デジタル
    ご購読申込はこちら
  • 動画ニュース
    豪華客船「シーボーン・オデッセイ」函館港に初入港
  • 2024年春
    人事・本社来訪
  • 4/19
    函新ウイークリーレビュー
  • 参加者募集
    写真の日プロジェクト
  • 求人情報
    総務経理スタッフ、記者

学ぶ喜びかみしめる 夜間中学「遠友塾」が卒業式

 4月で開設10周年となる自主夜間中学「函館遠友塾」(今西隆人代表)の第8回卒業式が24日、フォーポイントバイシェラトン函館で開かれた。関係者約50人が見守る中、卒業生15人のうち出席した10人に卒業証書が手渡された。祝賀会ではこれまでの歩みを振り返りながら、学びの喜びをかみしめた。
 遠友塾は、戦争や家庭の事情、病気などで満足に義務教育を受けられなかった人を対象に、札幌の遠友塾でスタッフ経験があった今西代表(62)が2009年に開講。現在は3年制から2年制となったが、市総合福祉センター(若松町)で毎週水曜日に2時間の授業を実施し、国語、数学、英語、理科、社会の5教科を生徒に合わせて指導。聴講生も含めて20~80代の42人が在籍し、ボランティアのスタッフ15人が活動を支えている。
 今回卒業となった越田和雄さん(77)は「普段と違うことを学ばせてもらった。新しい何かを覚えて帰ることができる場所」と話した。また、1期生で聴講生として通い続ける岩戸良子さん(84)は「戦後、家庭の事情で高校に行けなかったので、私にとっては遠友塾で学ぶことが人生の最大の喜び。英語も辞書を引っ張りながら勉強できるようになった」と話した。
 卒業生は今回で計98人となった。近年は若い世代の入塾もあり、学びのニーズが多様化している。今年度で代表を退く今西代表は「当初は戦争の影響で義務教育を受けられなかった人も多かったが、社会的役割を一つ達成できた。塾生の熱心な姿に私が力をもらった10年でした」と話す。代表を引き継ぐ菅原智明さん(54)は「10年間で築いてきたものを継続していきたい」と話している。
 学びたい人やスタッフも随時募集中。見学もできる。問い合わせは菅原さん(0138・31・2354)へ。(今井正一)










      最新記事











      きょうの人生指針/誕生月占い

      函館新聞デジタルとは
      函館新聞 デジタル お申込み
      ご購読申し込み月は無料

      最新ニュース

      アクセスランキング

      1. 函館港に初入港 豪華客船「シーボーン・オデッセイ」
      2. 函館でサクラ満開 過去3番目タイの速さ
      3. 日吉町で住宅火災
      4. 茶房菊泉がリニューアルオープン 外国人・アニメファンに人気のカフェが復活
      5. 小学校6校の統合見送り 函館市教委が方針
      6. 秋移転の高橋病院 地域での取り組み紹介
      7. 不同意わいせつ容疑 八雲の70代男性逮捕
      8. 道南ものがたりジャーニーラン、8月に道内初開催
      9. 28日にスプリングコンサート 道南23団体出演
      10. 遺愛6連覇、函工4連覇 バドミントン高体連春季大会

      函館新聞宅配購読お申込み

      お試し(1週間)もございます。

      フリーマガジン「ハコラク」も毎月お届け

      はこしんフォトサービス
      フォトサービス

      掲載された写真を購入できます

      はこしんバックナンバー
      バックナンバー

      過去3ヵ月以内の函館新聞を購入

      はこしんポスト
      ポスト

      取材依頼・情報提供・お問い合わせ

      国内外の主要ニュース


      クローズアップ


      ニュースカレンダー

      紙面ビューア

      SNS公式アカウント

      4月25日のイベント情報

      ※イベント中止および延期となる場合がございますので、詳細は主催者へ直接ご確認頂きますようお願い申し上げます。

      関連サイト