道教委は１３日までに、小学５年生と中学２年生を対象にした２０１８年度の全国体力・運動能力、運動習慣等調査（全国体力テスト）の管内別結果を公表した。実技８種目の結果を点数化した「体力合計点」は、桧山の小学５年、中学２年とも男女で全国平均を上回り、全道でもトップとなった。
　調査は握力、反復横跳び、２０メートルシャトルランなど８種目で行った。道内で小・中学とも男女が全国平均を上回ったのは桧山のみだった。
　桧山は全国平均に比べ、小学５年男子で１・９５ポイント、同女子で３・６２ポイント、中学２年男子で０・０４ポイント、同女子で０・４６ポイント高かった。管内各校では体育授業で目標を設定し、スポーツが苦手な子どもでも楽しめる取り組みを充実させてきた。野球やバレーボールなどの少年団も多く、桧山教育局の箕浦真人教育支援課長は「土地柄の影響もあり、気軽に体を動かすことが自然に定着してきている」と指摘する。
　児童生徒に対する質問調査でも、「運動やスポーツが好き」や「体育以外における１週間の総運動時間が６０分以上」と回答した人が全国より多かった。学校と地域の連携が深い地域性に触れながら、同局の河野秀平局長は「こうした取り組みが結果に結びついてうれしい。今後も体力向上につなげてほしい」と願った。
　渡島は小学５年、中学２年男女で全国、全道平均を下回った。しかし、中学２年女子を除き、平均差が１ポイント以内になるなど、差を縮めている。渡島教育局の五十嵐晋局長は「児童生徒の能力に合わせ、小さな目標を積み重ねる授業をしてきたことで改善傾向にある」とし、今後も市町教委と連携した取り組みを充実させるとした。（小杉貴洋）