函館市地域交流まちづくりセンター1階ロビーに7日、7段飾りのおひなさまが登場した。道内に今季一番の寒波が到来する中、館内は一足早く春の訪れを告げている。3月3日まで。
今年で9回目。毎年立春(4日)を境に、来館者に春を感じてもらおうと設置している。7日は、所有者で副センター長の水戸部忠弘さん(55)が、スタッフ1人の助けを借りて約1時間掛け飾り付けた。
水戸部さんの両親が孫の長女(33)に贈った品で、長女の成長につれ長年飾られることなく自宅に眠っていたが、スペースが広い同センターに依頼し再び日の目を見ることになった。
お内裏様、三人官女、五人囃子(ばやし)など、かわいらしい姿の人形が並ぶ。最近はケースに入ったコンパクトなタイプを好む家庭が増えており、段飾りを飾る家庭は少なくなっている。
水戸部さんは「外はまだまだ寒いが、暦の上では春なので、皆さんに春を届けたい」と話している。センターの利用は午前9時~午後9時。(山崎大和)