2019年度に統合する函館西高校と函館稜北高校の生徒らが携わる、新設校「北海道函館西高校」の校章制作が大詰めの段階に入った。5日には函館コミュニティプラザ(Gスクエア、シエスタハコダテ内)で4回目のワークショップを行い、函館デザイン協議会(岡田暁会長)らの協力で磨き上げられた7案を提示。関係者による事前投票も行い、今年中の決定に向けて前進した。
ワークショップは今夏から両校の生徒を交えて行われ、10月の校名決定後から本格化した。前回実施分までに西高4人、稜北高3人がデザイン案をスケッチしたのを基に、同協議会のグラフィックデザイナーら6人らが大きくコンセプトを変えずに、校名の文字をモチーフにするなど各自の校章案を完成させた。
最終回となったワークショップでは、7人がそれぞれの案を示しながら、校章に込めた思いなどについて説明。「両校の未来をイメージした」「校舎の周りの自然を取り入れた」などのアイデアが発表された。審査には生徒のほか、両校の教頭やデザイン協議会員ら計19人が参加し、一人3票を好みのデザイン案に入れていた。
西高3年の早瀬星優さん(18)は「美術系進学を目指しているのでプロの仕事を間近で見ることができて勉強になった」と笑顔。稜北高1年の関ひかりさん(16)は「初めての経験だったが楽しかった。どの作品になるか分からないが、どれも誇りに思える」と話した。
岡田代表は「生徒のアイデアが素晴らしく、思いなどを壊さないよう丁寧な仕事を心掛けた」と振り返った。来週中に両校の全校生徒による審査会を経て、統合推進委員会で決定されるという。(小杉貴洋)