函館駒場小学校(宇佐美雅司校長)の1、2年生を対象にした森林教室が26、27日の両日、同校で開かれた。アカマツやブナなど約40種類の木々が植栽されている緑豊かな校内を道森林管理局の職員2人と巡り、葉や幹の特徴を五感で感じながら、秋めく身近な自然に関心を寄せた。
同校が開校した1950(昭和25)年当時は建物などが少なく殺風景だったことから、地域住民が校内に植栽活動を推進。60年近くが経過した現在では種類も増えて、児童のみならず地域の人たちの目を季節ごとに楽しませている。森林教室は身近な植物について知識を深めてもらおうと学校運営協議会の提案を受けて初めて実施された。
同局駒ケ岳・大沼森林ふれあい推進センターの福浦清和所長らが2日間講師を担った。最終日は1年生32人が約1時間半にわたって木々の魅力に触れた。福浦所長は葉などの特徴を示しながら「葉っぱの形で木はだいたい見分けることができる」と紹介すると、子どもたちは興味津々で触覚や嗅覚を生かして種類を確かめていた。
杉澤明依奈さん(7)は「クロマツがチクチクしていたけどかわいかった。花が咲く時季にもう一度観察したい」と話していた。(小杉貴洋)