函館空港では、函館―羽田線が朝の便から運航し、JRなどから飛行機に替えた人が搭乗手続きに並んだ。ロビーの時計は地震が発生した午前3時8分で止まっている中、各航空会社が当日の運航予定を案内していた。
東京在住で、道教育大モダンダンスクラブコーチの清水フミヒトさん(50)は「昨日は千歳から東京へ戻る予定だったが台風の影響でJRが運休し、函館市内で連泊したら地震に見舞われた。朝6時に函館駅に行ったが運休と聞きがっくりしていたところ、羽田に向かう飛行機が運航していると知り、こちらに切り替えた」と話していた。
この日から道内周遊の団体客を案内する旅行会社では、客が羽田空港から到着すると道内の事情を説明し、コース変更もあり得ることを案内した。出張で函館に来た人には、迎えに来た人が停電などの状況を説明していた。
8日に函館市内である結婚式に出席するという横浜市の会社員、須藤隆明さん(33)は「友人に電話をしてもつながらないし、とにかく来た。知り合いの無事、式が挙げられることを祈る」と話していた。
航空各社では最新の運航情報の確認を呼び掛けている。(山崎純一)