軟式野球の日本スポーツマスターズ2018南・北海道大会(北海道軟式野球連盟主催)がこのほど、北広島、恵庭の両市で行われ、箱館ぱんち野球団が初優勝を飾った。同チームは15~17日に札幌市で開かれる全国大会に出場する。
北海道サンアグロ、藤崎整形外科など函館の強豪各チームの有志が集まり、40歳以上のマスターズで活躍を目標に結成。昨年は函館開催で準優勝と全国大会を逃しており、その雪辱を期し、初の栄冠を手にした。高橋貴博監督は「昨年の悔しさを受けての2年目で全国大会出場を決められた」と喜びもひとしおだ。
1回戦は千歳地区の青葉ベースボールクラブ。打線は相手投手に苦戦した中、最終回に挙げた1点を左腕エース・高桑正敏が守り抜いた。高橋監督は「緩い球にはまってなかなか点が取れなかったが、何とか1点を取れた」と振り返った。
2日目の準々決勝、準決勝はともにコールド勝ちと打線が奮起。1番・玉村亮、2番・福地学、3番・高橋監督がチャンスをつくり、4番・佐藤昌弘が勝負強さを発揮。高橋監督は「打線がすごく活発だった」と上位が機能した。
最終日は平日で、仕事のために主力を欠き、限られた人数の中でもそれぞれが役割を果たした。エース高桑は緩急を付けながらテンポ良く投げ、チームに流れを呼び込んだ。「1日登板せずに休めたのが大きかったと思う」と高橋監督。打線も4点を援護し、1失点の力投だった。また、普段はライバル同士だが、ホテルでさまざまな意見を交換。士気とともに仲間意識を高められたことも勝因の一つだという。
昨年、悔しさを味わったことで選手それぞれが積極的に自主練習に励むなど意識高く今季を迎えられた。高橋監督は「全国大会で戦うためには年齢的にもチャンスはない。ここ3年が勝負だと思っていた。昨年負けて、それぞれの練習からの意識が実った」と喜んだ。
待ち望んできた大舞台。北海道代表として意地を見せる。「札幌開催は助かる。41、42歳が主体で、出場するチームの中でも若い方だと思うので機動力を使いたい。日本一を目指す」と、第一線で積んた経験を生かし、大きな目標に突き進む。(小林省悟)
箱館ぱんち野球団、初の全国大会へ 軟式野球日本スポーツマスターズ南道大会
▽1回戦
箱館ぱんち野球団 | 0000001 | 1 |
---|---|---|
青葉ベースボールクラブ(千歳) | 0000000 | 0 |
▽準々決勝
箱館ぱんち野球団 | 50101 | 7 |
---|---|---|
NB.S(南空知) | 00000 | 0 |
(5回コールド)
▽準決勝
箱館ぱんち野球団 | 231201 | 9 |
---|---|---|
M.K.B.B.C(札幌) | 000110 | 2 |
(6回コールド)
▽決勝
箱館ぱんち野球団 | 0003010 | 4 |
---|---|---|
肉のあおやま(苫小牧) | 0001000 | 1 |