(小児科診療日誌)子どもの眠りのおはなし 睡眠不足症候群に注意

 全国的にはまだ残暑が続いていますが、函館市とその近郊では秋の気配が漂い始め、気温の変動から体調を崩してしまう子どもも増えています。夏風邪もまだ流行していますので手洗い、うがい、疲れをためないなど、日ごろの予防を心がけましょう。

 皆さんは1日に何時間眠っていますか。日中眠くなったりしませんか。夜遅い時間にスーパーで元気に走り回っている小さな子、塾帰りなのか自転車で夜道を急ぐ中高生、そんな子どもたちに出会うとふと心配になります。

 先日、子どもの眠りについての話を聞く機会がありました。望ましい睡眠時間には個人差はありますが3~5歳では10~13時間、6~12歳では9~12時間、13~18歳では8~10時間だそうです。小学校高学年の37%、中学生の56%、高校生の86%が推奨される睡眠時間に達しておらず、しかも日本の子供達の睡眠時間は各国にくらべて短いとのことです。

 睡眠時間が不足すると、集中力が低下する、攻撃的になる、作業効率が落ちる、ミスや危険度が増すなどと言われています。また免疫力が弱まったり、太りやすくなったりします。あまり良いことはありませんね。

 最近子どもたちの間で睡眠不足症候群が問題になっています。これはふだんから必要な睡眠をとることが出来ず慢性的に眠くなる病気です。昼間の居眠りや、眠気の他にイライラしたりカッとなったりすること。またさまざまな体調不良を訴え、不安や抑うつを生じることもあります。本人は睡眠不足を自覚していない場合がほとんどです。休日の朝寝坊、授業中の居眠り、やけに寝つきがよい、などは睡眠不足の体のサインですから要注意です。

 「早寝早起き朝ごはん」。皆さんが良くご存知のキャッチフレーズです。早起きをして朝の光を浴び、昼間は元気に活動して規則正しい食事、排便を心がけ、夜はブルーライト(スマホ、ゲーム、PCなど)を避け、良質かつ十分な睡眠をとる。このセットが生物学的リズムを作るために大切なのです。遅寝だったのに無理に早起きすることではありませんよ。

 大人の意識を変えることも大切です。これからは涼しく、眠るには快適な季節です。お子さんと一緒に睡眠の大切さを改めて考えてみましょう。
 (あんざいクリニック・安齋由紀子先生)=毎月第1水曜日掲載

      9月 5日の記事

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