【福島】福島町まちづくり工房(代表理事・高木寿副町長)が町民対象に実施している「岩部海岸クルーズ」のモニター乗船が好評だ。利用者アンケートもほとんどが「非常に満足した」というもので、同法人は来年春の事業化に向け手応えを感じている。
同クルーズは、100メートルを超す絶壁が連なる秘境「岩部海岸」と、通称「青の洞窟」をめぐる約90分の自然体感ツアー。隣接する知内町小谷石地区からは「矢越海岸アドベンチャーズ」がクルーズを実施しており、福島町側から同経路を探訪するツアーとなる。
モニター乗船は3日から開始し、1日3便を運航。17日時点で100人を超える予約が入ったという。アンケートでの評価は「奇岩が連なる見事な風景」や「海の美しさ」などを中心に非常に高い。
運航日によっては「タカやシャチ、海中を泳ぐ魚の大群に会えて感動した」など、感激の声が多く寄せられているという。来年の事業化時にはグラスボートでの運航となる予定で、海を泳ぐ生き物たちの姿も現在以上に楽しめることが期待される。
同法人は、モニター乗船を楽しんだ人の声を参考に価格などを検討する考え。平野松寿主任は「ツアーに取り入れているドローンでの写真撮影の評判も大変良かった。事業化に向けPRに力を入れるとともに、天候が悪い場合の救済手段も考えたい」と話す。(神部 造)