函館を代表する夏のイベント「開港159周年記念函館港まつり」(実行委主催)が1日、開幕した。初日は、海上自衛隊第7護衛隊所属の護衛艦すずなみ(藤本雄司艦長、4650トン)が函館港に入港し、艦内を一般公開。函館で最高気温30・3度を記録する中、約450人が乗艦し、大砲や艦橋を見学した。
青森県大湊港を母港とするすずなみは、同日午前10時に入港。艦内では、立ち入り検査時の防弾チョッキなどの試着、ヘリコプターの操縦席や艦橋の船長席に座って記念撮影を楽しむ姿が見られた。艦前方にある大砲「127ミリ速射砲」の近くでは、重さ32キロの弾を展示。家族連れらが力いっぱい持ち上げていた。
友人らと訪れた函館高専1年の服部文哉さん(16)は「乗ってみると大砲や艦の中が思ったよりも大きく、頼りになるなと思った」と話していた。
2日の一般公開は午前9時~同11時、午後1時~同3時半の2回。日没から翌3日朝まで搭載ヘリコプターをライトアップする。
港まつりは2日、メインイベント「ワッショイはこだて十字街・松風コース」が午後4時半からスタート。1部の函館港おどり、2部は子どもいか踊りのほか、宮城県仙台市の郷土芸能「仙台すずめ踊り」が登場。3部は函館いか踊りが行われる。(深津慶太)