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函館のPAC3撤収 米朝首脳会談など受け

 防衛省は30日、北朝鮮の弾道ミサイル発射に備え、陸上自衛隊函館駐屯地(広野町6)に展開していた航空自衛隊の地対空誘導弾「PAC3」を撤収した。同省は6月の米朝首脳会談をきっかけに北朝鮮の非核化へ向けた協議が始まったことを撤収の理由に挙げた。市民からは北朝鮮に対する不信感と、兵器の撤収に安堵(あんど)する声が入り交じった。
 駐屯地西側の広場には30日、2基のPAC3が配備されていたが、同日午後5時半すぎから、隊員10数人がPAC3に近寄り、撤収作業を始めた。斜め上を向いていたミサイルは水平に収められ、2基は午後7時までに順次、トラックにけん引されて広場を後にした。その後、午後10時ごろ、駐屯地正門から車両7台が出て、所属する空自基地に向かった。
 同省は昨年8月、北朝鮮の米領グアムに対するミサイル発射計画が発覚以降、飛行ルート上の広島、島根、愛媛、高知の陸自駐屯地にPAC3を展開。その後、ミサイルが北海道上空を通過したことを受け、昨年9月19日に函館駐屯地へPAC3を追加配備していた。
 今回は、昨年8月に配備した中四国4カ所も合わせて撤収。防衛省関係者は撤収の理由について、米朝対話の進展のほか「配備から1年近くが経過し、補修や整備の必要がある」としている。昨年8月以降発動している破壊措置命令は維持し、情勢に変化があればPAC3を配備し直す。
 新川町の佐藤恒明さん(62)は「米朝首脳会談では友好的な姿勢を見せていた北朝鮮だが、なにか裏があるように思え、核兵器への対抗手段がなくなることに不安がある」と北朝鮮の姿勢を疑問視する。
 一方、大森町の主婦、田中恵さん(27)は「核ミサイルを迎え撃つためのものとはいえ、兵器は兵器。駐屯地の近くは住宅や学校も多いので、正直事故などの不安もあった」と話していた。(深津慶太、柳元貴成)










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