函館市青函連絡船記念館摩周丸を運営するNPO法人語りつぐ青函連絡船の会は、青函連絡船が1908(明治41)年の就航から今年で110年となったことを記念し、摩周丸のチョロQ(ぜんまい仕掛けで動くミニカー、タカラトミー製)を約10年ぶりに復刻し、24日から販売を始めた。同会では「連絡船の歴史に触れてほしい」とPRしている。
青函連絡船のチョロQは2004年に摩周丸と連絡船キット(船を自由にデザインできるタイプ)を発売したのが始まり。その後、羊蹄丸、八甲田丸のバージョンを発売し、2007年に大雪丸を加えて4隻で再販。同館の土産品として好評で計3万2000個を販売した。数年前から売り切れとなっていたが、連絡船の節目を機に再び製作を決め、今回は4000個を用意した。
本体はシンボルマークを精密にし、外箱は海上で船舶間の通信に利用する国際信号旗を並べ「110年記念」を英語で表記しているほか、連絡船就航時の比羅夫丸の写真や、摩周丸の歴史を日本語と英語で紹介している。
同会の高橋摂事務局長は「北海道新幹線開業やテレビ番組で紹介された効果で、青函連絡船に乗ったことのない人の来館も増えている中、再びチョロQが全国や国外の人に買われることで連絡船を知ってもらえる」と期待している。
1個1000円(税込み)。同館とJR函館駅2階「いるか文庫ライブラリーショップ」で発売。問い合わせは同館(0138・27・2500)へ。(山崎純一)