【福島】松前神楽が演じられることでも知られる町千軒地区のソバ畑で17日、「千軒そば生産会」(佐藤孝男会長)のソバ種まきが行われた。
同会は、地元の農家から借りた4カ所の畑(計10ヘクタール)でソバを作付けしている。この日種まきが行われたのは、8月下旬開催の「『千軒そば』の花観賞会」で松前神楽が演じられる3ヘクタールの畑。この日はトラクター3台で朝から種まきを行ったが、途中からの降雨のため1カ所だけで切り上げた。
同会は、今後晴れ間を見て残りの畑の種まきも済ませる予定で、9月に5トンの収穫を見込む。佐藤会長は「今年は各地で大雨の被害が目立つので、風雨の被害がないか心配」としながらも、「順調な生育を期待したい。おいしい千軒そばを楽しみにしていてください」と話す。
収穫されたソバは秋に開催される「千軒そば新そばまつり」で最初に一般販売され、同会の直営店「千軒そば店」や、町内のそば打ち愛好者らでつくる「千軒そばの会」などで活用される。(神部 造)