函館市企業局交通部は12日、市電でカラオケとビールが楽しめる「サッポロ生ビール号」の運行を今年も始めた。初日は、自衛隊函館地方協力本部の関係者約20人が乗車。車窓からまちを眺めながら、夏の風物詩を満喫した。
サッポロビール北海道本部道南支社の主催。1994年に開始した企画で、カラオケ機器のある「アミューズメントトラム501号車」を貸し切り、駒場車庫前―函館どつく前間の往復約20キロを1時間半ほどかけて運行する。
同本部など関係者は、7月に始まる自衛隊の募集活動に合わせ、ほぼ毎年ビール電車を利用。車体にも隊員の募集を呼び掛けるポスターを掲示した。
宴は、大石徹郎本部長の「出発進行」の合図でスタート。この日は小雨が降るあいにくの天候となったが、ガタゴトと揺られながら歌と料理を楽しんだ。大石本部長は「今年も募集活動にしっかりと取り組みたい」と話していた。
今年のビール電車は、昨年と比べて4便少ない10便の運行。同部事業課によると、受け付けを開始した6月25日に予約はすべて埋まったという。(山田大輔)