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(荒井三津子さん・暮らしのパレット)「日本の食を考える」

 海外暮らしを経験した若い人たちと日本の食について話をする機会があった。日本ほど塩分の強い料理はあまりないのではないかと誰かが言った。ヨーロッパではかつて塩は高価で入手が難しかったので、ふんだんに使えなかったからだろうと別の誰かが言った。
 その通りだろう。そして、味の微調整を食べる側に任せるのが西欧ではないかと私は思っている。では日本はどうだろう。和食の高級店では味付けはすべて料理人に任されている。料理に箸を付けてからしょう油や塩を持って来てほしいなどと言えば料理をけなしたことになり、この上ない無礼である。気軽に利用する食堂には塩もコショウもおろしニンニクも食卓にのっているが、高級料亭ではあり得ない。
 茶道でも同じことが言えまいか。どんなに苦くて口に合わなくても、点(た)てていただいたお茶はすべて「結構なお点前」である。薄めてほしいなどと言ってはならない。イギリスでは紅茶の濃さを好みで加減できるようにお湯のポットが添えられていることがある。誰のための食事か、その考え方が明確に違うからだろう。
 写真はアフタヌーンティーで有名なロンドンのサロンである。スコーンが落っこちそうになっている。日本ではあり得ないが、一向に気にしている様子はなく、あらごめんなさいと笑顔だった。日本の食文化は食べる側より作る側、サービスする側重視なのかもしれない。困ったことに気付いてしまった。(生活デザイナー)










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