全国でホテル事業などを展開する共立メンテナンス(東京)が、運営する函館市豊川町のホテル「ラビスタ函館ベイ」(339室)で来年、大浴場や客室などを改修することが22日、分かった。来年以降、JR函館駅周辺で続々と新規ホテルが営業を始める中、今年で開業10周年を迎えたのを機に施設のリニューアルを決断し、競争力を高める狙いだ。
年明けにも1週間程度休業し、更新工事に着手する計画。最上階の大浴場を拡張し、洗い場を増設する。全客室で稼働率が最も高い「デラックスツイン」は、経年劣化で傷みが激しい箇所を補修。2階の朝食会場はスペースを拡大し、混雑緩和につなげる。事業費は5~10億円規模になる見通し。
同ホテルは、2008年4月に開業。世界最大級の口コミ旅行サイト「トリップアドバイザー」で「朝食のおいしいホテル」として、7年連続で道内1位を獲得し、人気を集めている。
同駅近くでは2020年までに6つのホテルが新たに開業し、競争激化が予想される。ラビスタ函館ベイは「宿泊客の満足度を一層高め、リピーターの獲得につなげたい」としている。(山田大輔)