大阪府北部地震で高槻市の小学4年の女児(9)が倒壊したブロック塀の下敷きになって死亡した事故を受け、函館市教委は19日、市立学校など所管施設で危険なブロック塀がないか緊急点検を行った。高盛小学校(松村淳校長、児童159人)でブロック塀が設置されていることが分かり、市教委職員が現況を確認した。
文部科学省は同日、ブロック塀の緊急安全点検実施を全国の小中学校に要請し、校舎や通学路の安全確保を強化する考えを示した。
市教委は文科省の通知に先立ち、市立学校70校(幼稚園2園、小中学校67校、高校1校)のほか、社会教育施設や廃止した元教育施設にもブロック塀の有無などの報告を求めた。
その結果、高盛小で校舎の西側と北側の一部にブロック塀が設置されており、職員が計測したところ、全長約94メートル、幅約12センチ、最高点で約132センチの高さがあることが分かった。同校は1935(昭和10)年開校だが、塀の設置年は不明だという。
同校は同日、児童に対し下校、20日朝の登校に十分注意するよう指導した。市教委管理課は「教育委員会や関係部局と協議した上で、できるだけ早く対応を決めたい」としている。
高槻市で倒壊したのはプールサイドの塀で高さ3・5メートルだった。高盛小は千代ケ岱小、金堀小と統合し来年4月に「大森浜小学校」となり、校舎は廃校となる。(山崎大和)