【北斗】北斗市沿岸で11日、今季のホッキ漁が解禁となり、磯舟に乗った漁業者が伝統的な「突き漁」で丸々と成長したホッキを水揚げした。
ホッキ漁は産卵期の4、5月を禁漁期間と定め、その年の抱卵状況を見て漁の開始時期を判断。例年通り6月中旬から漁をスタートした。
初日は15隻が午前8時から出漁。漁師は専用の漁具「ヤス」を取り付けた約5メートルの矛(ほこ)を使い、海底の貝を一つ一つ採取した。午前11時ごろには、漁を終えた漁師が上磯郡漁協上磯支所に接岸し、採取したホッキを水揚げした。
同支所によると、初日は悪天候だったため例年より少なめの約350キロにとどまった。函館、北斗市内のスーパーなどに出荷するほか、漁協直営店「貝鮮焼北斗フィッシャリー」でも蒸し焼きなどにして提供する。同支所は「北斗のホッキは甘味があっておいしいので、たくさんの人に食べてほしい」とPR。漁期は来年3月末までで、昨年(61トン)以上の水揚げを目指す。(鈴木 潤)