伝統的建造物を巡る函館たてもの探訪「都市(まち)の文脈をたどる 元町編」が10日、同町内で開かれた。約20人の参加者が異国情緒あふれる元町の古民家や町並みに見入った。
参加者は、大三坂や港が丘通り、日和坂を練り歩き、1階は南京下見板張りで横長の開口部、2階には縦長窓と白小壁があしらわれた山田家のほか、同地区では唯一の和風平屋建て妻入りの住宅で、2000年から店舗として再利用されている「茶房 菊泉」など計28カ所を専門家の説明を受けながら巡回した。
神奈川県横浜市から来ていた古館一幸さん(61)は「手軽だし身近なテーマで面白い。今年は明治150年の節目でもあるので、明治時代にスポットを当てた企画も楽しんでみたい」と話していた。(柳元貴成)