開港159周年記念函館港まつり(8月1~5日)の実行委員会が5日、市役所で開かれた。3日に行うパレード「ワッショイはこだて堀川・五稜郭コース」について、スタート地点を従来の堀川町から千代台電停付近に変更し、全体のコース距離を500メートル短くする案を承認した。
港まつりは市最大の市民参加型イベントで、夏最高の熱気と盛り上がりを見せる。メイン行事のワッショイはこだては例年、2日の十字街・松風コース、3日の堀川・五稜郭コースに分かれ、2日間で2万人超が参加する。
千代台電停付近は、1996年までスタート地点だった。97年から堀川町へ延長したため、今回21年ぶりに千代台に戻す。パレードの名称も「ワッショイはこだて千代台・五稜郭コース」(1・0キロ)とし、スタート時刻も30分遅らせて午後5時。参加者の待機場所は千代台公園にする。十字街・松風コース1・4キロは変わらない。
参加団体の高齢化が背景にあり、95年の国勢調査での市内の老年人口(65歳以上)は16・3%だったのに対し、2015年の同調査では32・4%に上昇。実行委は高齢者でも参加しやすい環境をつくり、祭りの存続につなげる考えだ。
実行委には33人が参加し、収入と支出を3335万円とする予算案も決めた。(山崎大和)