【七飯】町は今年度、七飯産の食材を学校給食に活用する取り組み「七飯産の日」を拡大した。食材の購入に充てる予算の増額により使用する食材の選択肢を増やし、より質の高い給食を目指す。5月30日から「プレミアムななえデー」に名称を変え、町内の小中学校10校、計約2300食で積極的に地場産物を取り入れていく。
七飯産の日は食育の一環で昨年度始まり、月に1~2回、町で採れた野菜や果物などを使った給食を提供。児童生徒や保護者の反応も上々だったという。
町は昨年度当初予算で216万円だった食材購入費を、今年度1000万円に増額。プレミアムななえデーも月に1~2回の予定だが、これまでに給食で出せなかった七飯の食材の活用も模索する。
5月30日の献立は、七飯産の牛肉や福田農園(鶴野)の「王様しいたけ」をメインにしたオイスターソース炒め、花養鶏場(上藤城)の卵と七飯産のなめこを使ったスープ、「ふっくりんこ」、リンゴ(ふじ)。七重小学校(工藤達也校長、児童517人)の1年3組でも、28人が笑顔で「リンゴ甘いね」「お肉がおいしい!」と会話を弾ませ、次々にお代わりしていた。
完食した菊地涼太君(7)は「七飯で採れたものと聞いて食べたい気持ちになった。特にリンゴがおいしかった」とにっこり。同校の伊藤綾子栄養教諭は「子どもたちが食べたことのないような食材も使いながら、給食を通じて七飯を愛する心を育てていきたい」とし、ジュンサイやワカサギ、シカ肉、チーズなど多彩な食材を取り入れたい考えを示している。(稲船優香)