西部地区の古い建物の利活用を進めている合同会社箱バル不動産(蒲生寛之代表)は6月1日午後6時半から、「地域をつなぐ小商いミーティングin函館西部地区」を入舟町の倉庫で開く。広島県尾道市で旧市街地の再生に取り組むNPO法人尾道空き家再生プロジェクトの豊田雅子代表理事を講師に招く。
同市の山手地区は函館と同じく坂の多い場所で、豊田代表は2007年から「尾道ガウディハウス」と呼ばれた「旧和泉家別邸」を再建し、後に国の登録有形文化財となった。08年にNPO法人化し、これまでに有名、無名を問わず100軒以上の空き物件を再生。移住促進にもつながった。
大三坂ビルヂングの再生を手掛けるなどしてきた箱バル不動産が主催する小商いミーティングは今回が3回目。会場には現在活用方法を模索している入舟町1の16にある白い外壁の倉庫を選んだ。
蒲生代表(34)は「尾道も港町で観光地としての繁栄や衰退があった場所で、函館でも得られるものがあるはず。箱バルの活動を始めたころから、いつか函館に招きたいと思っていた」と話す。
当日は、豊田さんに箱バルから、蒲生代表と建築家の富樫雅行さん、tombolo店主の苧坂淳さんを交えて空き家と小商いの可能性について探る。
参加費は1500円。定員は100人。問い合わせはスモールタウンホステル(0138・83・8742)へ。(今井正一)