JR函館駅前広場で、観光客を出迎える花壇の整備が進んでいる。20日は市民ボランティアも参加して色とりどりのパンジーを植え、周囲ではチューリップが徐々に咲き始めた。大型連休から5月中旬にかけて、花盛りとなりそうだ。
函館市の函館駅前花いっぱい業務を受託する桔梗造園(石川町、山本久明社長)とNPO法人「スプリングボードユニティ21」(折谷久美子理事長)による作業。3カ年の最終年度で、今年は「輪」をテーマに曲線主体の区画とした。
チューリップは昨年秋に6400球を植え、赤やピンク、紫など5色。順調に成長し、一部が咲き始めた。パンジーも5色、9800株を植える。大型連休にはチューリップがほぼ咲きそろいそうで、パンジーのボリュームも増す5月中旬ごろにかけて見頃のピークとなりそうだ。
花の配置などを担った同社の佐橋侑平さん(28)は「春らしく、華やかにしたいとカラフルでにぎやかな配置にした。秋に植えたチューリップも順調で、きれいに咲いてほしい」と話す。同社は日々の手入れも担い、6月中旬以降、夏花壇に切り替える。
20日は、同NPOのボランティア8人が参加。北陸銀行函館支店の2人も手伝い、4月に入行した工藤里帆子さん(22)「地域に貢献できてうれしい。楽しく作業をしています」と話していた。
駅を訪れる外国人観光客が早速、花の写真を撮っており、折谷理事長(58)は「天気も良く、人も出ているので楽しみながら植えている。今年も花に癒やされながら活動していきたい」と話していた。(今井正一)