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妊婦さんの味方「陣痛タクシー」普及進む 利用数2年で3倍

 函館タクシー(函館市日乃出町、岩塚晃一社長)が出産間近の妊婦を対象に2013年8月から運行開始したサービス「陣痛タクシー」の普及が進んでいる。利用件数は15年が24件、16年が22件だったのに対し、17年が63件と約3倍に増大した。
 陣痛タクシーは、同社のホームページなどで病院や自宅を事前に登録し、産気づいた時など緊急時に電話でタクシーを呼ぶと説明をしなくても、登録した自宅へ迎えに行き、病院へ送り届けてくれる。タクシー乗車料金は正規料金で後日精算が基本となる。登録会員数は、1854件(4月18日現在)で、年々需要が高まり、仕事で家族がいない人や夜間の利用も多いという。利用増加の要因として斉藤博之社長室長は「産婦人科の病院のバックアップがあり認知度が高まっているのでは」と話す。
 昨年、車内で破水した事例は、16件。全車両にバスタオルや防水シート、エチケット袋を積み込み、いざという時に備えているほか、陣痛が始まった妊婦をスムーズに病院まで送迎するため、全ドライバーが講習会で知識を得て対応している。
 ドライバーの小原賢司さん(65)は「特に初産の妊婦さんは不安が大きい。安心して乗車してもらえるよう声がけをしながらメンタル面も含めて対応している」と話していた。(木村京子)










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