【北斗】市内に在住する「ふまねっと運動」(介護予防運動)のサポーター資格者でつくるボランティア団体「ほくねっと」が2日、設立した。今後、会員同士の親睦、連携を図りながら運動の普及やサポーター、インストラクターの養成も図っていく。
ふまねっと運動は、50センチ四方の升目の網を床に敷き、網を踏まないように歩くなどする。市社会福祉協議会の「ふまねっと普及事業」を通じ、2016、17年度の2年間で市民57人が、地域住民に普及、指導を行うサポーター資格を取得した。
これまでは、近隣市町の資格者でつくる「ふまねっと函館支部」の一員として活動していたが、北斗市内でのサポーター派遣や育成などの基盤が整ったことから、認定NPO法人「ふまねっと」(札幌)の勧めもあり、市単独の組織作りを進めていた。市内の地域サロンや老人クラブで活動する47人が賛同し、保健センターで設立総会を開いた。
発起人会代表を務めていた柳谷友明さん(中野通)を会長に選出するなど役員を決め、規約や本年度事業計画を承認した。普及やサポーター、インストラクター養成の活動とともに、今後は毎週月曜日、保健センターで合同練習会を開く。市ボランティア連絡協議会に加入し、夏祭りや福祉祭りへの出店も計画している。柳谷会長は「ふまねっとを普及させ、市内全域元気にしていきたい」と抱負を述べた。
普及事業を行ってから、ふまねっと運動を取り入れる地域サロンや団体が増加傾向にあり、市社協によると、17年度のふまねっと運動実施団体数は16年度の2倍の40団体に増加。サポーターの派遣人数は延べ393人と同じく3・9倍に、参加人数も延べ2022人と2・3倍に増えている。(鈴木 潤)