函館市は26日、旧戸井町時代の開基120周年・町制施行20周年記念事業で埋設したタイムカプセルを開封する式典を、8月にも行う方針を明らかにした。人が集まりやすいお盆時期に開催し、30年ぶりに“思い出の品”が日の目を浴びる。
同日、戸井支所で開いた戸井地域審議会(松田正志会長、委員15人)で、市が新年度予算に経費として30万円を盛り込んだことを報告した。
同支所によると、1989年当時は町内に幼稚園が2園、小学生が4校、中学校が2校あり、子どもたちが作品を入れたほか、3漁協、郵便局、消防、町役場も関係資料を埋めたという。埋設場所は現在の市戸井西部総合センター(2015年度完成)が建設されており、既にタイムカプセルを掘り起こして市総合学習センターに保管している。タイムカプセルには、18年10月1日に開封するとメッセージが記されているが、今年の10月1日は月曜に当たるため「できるだけ多くの人に参加してほしい」(川手直樹支所長)との思いから、審議会では盆時期の開催で一致。日曜に当たる8月12日の開催が有力視されている。
今後、支所で作品や資料を返す方法も含め、詳細を検討する。開催内容は広報紙「市政はこだて」や市公式ホームページ、防災行政無線で周知する。
また、昨年7月、北海道本州最短の地である汐首岬に立つ看板をリニューアルしたことから、新年度は市有地に250万円を投じ駐車場(331平方メートル)を整備する。(山崎大和)