遺愛女子中学高校(福島基輝校長)は、本年度の「英検」(実用英語技能検定、日本英語検定協会主催)取得状況をまとめた。大学中級程度の英語力と評価される準1級には、中学2年生1人と卒業した高校3年生3人を含めて新たに6人が合格。前年度までの取得者を含めて準1級は過去最高の13人となった。
同協会のホームページによると、準1級は「実際に使える英語力の証明として高く評価される」とし、筆記、面接試験を通じて相応の英語力が試される。
中学2年の大湯瑛利歌さん(14)は小学校卒業までに2級(高校卒業程度)まで合格し、準1級は3度目の挑戦。「学校では毎日英語に触れる環境にあり、ネイティブの先生からの指導も自信になっている。映画のせりふや海外アーティストの歌も理解できるのがうれしい」と話す。
高校英語科2年の冨谷ひなたさん(17)、普通科特進コース2年の奥野新萌(にいも)さん(17)も、準1級試験に対応するため、語彙力を高めるなどの勉強に力を入れた。準1級取得者を入試で優遇する大学も多く、進路選択の幅が広がる。2人は「合格はもちろんうれしい」としながらも、さらなる目標に向けて勉強に励んでいる。
同校は2008年度から生徒の英検取得状況をまとめ、中学では、大湯さんを含めて2級取得者が19人、準2級(高校中級程度)67人と過去最高。高校では2級が高1で26人、高2で57人、高3で83人となった。(今井正一)