14日の道南地方は、南から暖かい空気が入った影響で4月上旬並みの気温となり、函館では午後2時47分に今年最高となる10・0度を記録した。このほか木古内で10・5度、せたなで10・0度、今金で9・5度と道南各地で今年最高の気温となった。
この陽気に誘われて、函館市戸倉町の道路沿いの斜面にはフキノトウが姿を現し、道行く人たちは足を止めて春の到来を見守っていた。また、千代台公園(同市千代台町)を散歩していた中島町の主婦澤田利子さんは「長い冬が終わったような気がして、散歩しているだけですがすがしい気分になる」と晴れやかな笑顔を見せていた。
函館地方気象台によると、函館市内は15日も最高気温は10度近くまで上がるが、気圧の谷が通過する影響で、16日以降は平年並みの気温に戻るとみられる。(小川俊之、柳元貴成)