函館地方気象台によると、渡島・桧山地方は9日、気温が上昇して雨となり、急速に雪解けが進む見込み。低い土地の浸水、道路の冠水、土砂災害、河川の増水のほか、積雪の多い傾斜地では10日以降もなだれに注意が必要としている。
日本海を北東に進む低気圧が9日に北海道付近に接近、通過する見込みで、低気圧に向かって南から暖かく湿った空気が流入するため、上空約1500メートルの気温が5月中旬から下旬並みとなる。渡島、桧山地方で予想される雨量は、9日の明け方から夕方までで30ミリ。8日正午からの合計は80ミリに達する。
また、うねりを伴った高波にも注意を呼び掛けている。波の高さは、渡島北部は3メートルでうねりを伴う、渡島東部は5メートルでうねりを伴う、渡島西部と桧山地方は4メートル。
函館では8日から9日かけての最低気温は約7度と高く、9日は日中の予想最高も4月上旬並みの10度。8日も気温が6度まで上がり、積雪は62センチから午後8時現在で53センチに減っているが、平年の約3倍の多さとなっている。
(山崎純一)