【鹿部】みなみ北海道鹿部ロイヤルホテル(鹿部町本別530、若山浩支配人)は11日と25日、町の特産品として新たに誕生した「軽石干し」を使った料理を提供する「サンデーランチバイキング」を行う。同ホテルは「魚本来の旨味を生かした創作料理を大勢の人に味わってほしい」とPRしている。
軽石干しは、駒ケ岳噴火で堆積した軽石の吸水力を生かして仕上げた干物。鹿部町製品開発研究会(高橋昱彦=あきひこ=会長)と道立工業技術センター(函館)が共同開発した。
昨年12月から道の駅「しかべ間歇泉公園」で販売開始したサバ、ソウハチガレイ、アブラコに加え、バイキングではイワシとカマスの5種類を使用。サバはマスタードを塗った香草オーブン焼き、アブラコは皮目を香ばしく焼くポワレ、ソウハチガレイは旨味を閉じ込めた釜飯で提供する。
2月8日に行われた商品化の記念祝賀会で、同研究会のメンバーでもある齋藤晃悟料理長が振る舞い、関係者が絶賛。一般市民にも食べてもらおうとバイキングを企画した。齋藤料理長は「臭みがなく、凝縮した旨味が特長。焼き魚も提供するので、食べ比べてみてほしい」と話す。飲料担当の吉井康貴キャプテンは「地元の商品と連携した初めての企画。町おこしの発信源になれば」と意気込む。
同研究会の鈴木昌志事務局長は「さまざまな調理方法を広め、軽石干しをよりおいしく味わってもらうきっかけにしたい」とアピール。当日は製造工程や誕生秘話を紹介するパネルや軽石も展示する。
午前11時半~午後2時。中学生以上2200円、小学生以上1700円、小学生未満1000円(前日までの予約で200円引き)。ランチ利用で売店での買い物が1割引、当日の日帰り入浴が半額の500円になる。予約、問い合わせは同ホテル(01372・7・3201)へ。(稲船優香)