北海道付近が強い冬型の気圧配置となった影響で、道南は2日、桧山南部で夕方まで、渡島の東部・西部では午前中まで暴風雪となった。その後も強い風雪が続き、暴風雨となった1日に続き交通機関が混乱した。函館地方気象台によると、渡島・桧山地方は3日から4日にかけて日中の予想最高気温が6~8度と高いため、雪解けに注意が必要となる。
1日に北海道付近に近づいた低気圧が通過し、2日は冬型の気圧配置が強まった。最大瞬間風速は、奥尻空港29・8メートル、松前28・6メートル、江差28・5メートル、奥尻町稲穂27・3メートル、せたな26・9メートル、函館市美原25・7メートル。今金は22・2メートルで3月として過去最大となった。
函館では朝の通勤時間となる午前7~8時が風のピークとなり、西からの冷たい強風を受けながら吹きだまりを除雪をする市民が見られた。1日の雨で路面の雪が緩んだため、除雪道具を動かす手にも今冬最大の力が必要で、作業が進まない様子。雪のピークは午前9~10時だったため、午後から再び除雪に追われた。
同気象台によると、3日の道内は冬型の気圧配置から高気圧の張り出しの中となる見込みで、しけや強風の恐れはなく、天気は晴れや曇りの後、雨か雪となる見込み。予想最高気温は、3日は6度、4日は3月下旬並みの8度で、なだれ、高波に注意を呼び掛けている。(山崎純一)