低気圧が発達しながら北海道付近に近づいた影響で、1日の渡島・桧山地方は暴風に雨や雪が伴い大荒れの天気となり、交通機関が大幅に乱れた。函館地方気象台によると、2日は低気圧が通過しオホーツク海へ進み、強い冬型の気圧配置となるため、見通しがまったく利かない猛吹雪になる恐れがある。同気象台では屋外の行動は危険のため不要不急な外出を控え、吹きだまりによる交通障害、暴風、高波に厳重な警戒を呼び掛けている。
気象庁の速報値によると、1日の最大瞬間風速は、せたな27・8メートル、奥尻26・2メートル。桧山振興局によると、厚沢部町で風の影響で住宅の屋根の一部が落下し、50代の男性の頭部に当たり、首などに軽傷を負った。
函館では断続的な雨となり、午後7時までの一日降水量は33・0ミリを記録。最高気温も3・4度となり雪解けが進んだ。路面では水たまりで大きく水しぶきを上げたり、緩んだ雪やわだちで立ち往生したりする車が相次いだ。
同気象台によると、2日に予想される最大瞬間風速は、渡島東部の陸上・海上で35メートル、渡島西部と桧山の陸上で35メートル、海上で40メートル。暴風のピークは午前中とみられるが、以降も強風が続く。波の高さは渡島西部と桧山南部、奥尻島で7メートル、桧山北部で6メートル。
渡島・桧山地方の予想降雪量は1日午後6時からの24時間で40センチ。最新の防災気象情報に留意を呼び掛けている。(山崎純一)