函館商工会議所は15日、函館歴史文化観光検定(はこだて検定)の公式テキストブックの改訂版(第7版)を発行した。同会議所は「テキストを活用して、地域が持つ魅力を多くの人に伝えていただきたい」と呼び掛けている。
はこだて検定は、函館に関する歴史や文化、産業などの学習を通して市民の郷土愛を深めるとともに、地域の魅力を発信できる人材を育成しようと2007年から毎年実施。これまでに5207人(初級4256人、上級951人)が受検し、2025人(初級1877人、上級148人)が合格している。
テキストブックは06年に初版を発行。「歴史」「自然・景観」「文化・芸術・スポーツ」など7章に分かれており、2~3年に1度の改訂で、現状に則した情報の追加や修正を行っている。今回は「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界遺産登録を目指す活動などを追記している。
B5判、209ページ、価格は2160円。同会議所(若松町)のほか市内の書店で販売している。併せて、5回から12回までの試験問題と模範解答を収録した過去問題集も発行。初級・上級各500円で、同会議所でのみ取り扱っている。
今年の検定試験は11月4日に実施予定。同会議所企画情報課の鏡典子課長は「検定に挑戦する中で、函館の魅力を再発見していただき、より街のことを好きになってもらえたらうれしい」と話している。問い合わせは同会議所(0138・23・1181)へ。(金子真人)