【厚沢部】本年度末で71年の歴史に幕を閉じる館中学校(太多弘之校長、生徒18人)で18日、閉校式が行われた。同窓生や教職員ら約220人が出席し、地域とともに歩んだ学びやへ思いをはせた。
同校は1947年に開校。本年度の卒業生を加え、3205人を輩出。4月から厚沢部、鶉両校と統合し、新「厚沢部中」として開校する。
渋田正己町長は式辞で「館中で学んだことを生かし、一生懸命勉強に励んで立派な人になってほしい。閉校に当たり尽力してくれた皆さまに謝意を表するとともに、地域の一層の発展をお祈りします」と述べた。河野秀平桧山教育局長と鈴木祥司町議会議長もあいさつした。
生徒を代表して、由利美羽さん(3年)が「館中は全校生徒一人残らず本当に仲良く思いやりにあふれた素晴らしい学校。私たちが館中で学んだことは今後の自分を支えるかけがえのない宝物で、館中の伝統を統合校に伝えて、新たな第一歩を踏み出してほしい」と思いを託した。太多校長は「この1年間伝統である『館中ブランド』をさまざまな活動の中で意識し、追求してきた。18人にとってこの館中ブランドは自信と誇りとなり、生徒たちはさまざまな場面で活躍してくれると確信している」と述べた。
最後に出席者全員で校歌を斉唱し、式を締めくくった。(蝦名達也)