【乙部】乙部八幡神社(松崎胤彦=よしひこ=宮司)が作った、縁結びの神が宿るとされる巨木「縁桂(えんかつら)」の下で祈祷したお守りが注目を集めている。以前から多くの要望があったといい、ようやく出来上がったお守りで、松崎宮司は「恋愛成就をはじめ人と人とのつながり、乙部町とのご縁を結んでもらえれば」と話している。
縁桂は同神社兼務社の富岡神社の御神木。樹齢500年以上で、寄り添う2本の木から伸びた枝が空中で結び合いながら成長する「連理(れんり)の木」として、力強く根付く姿に縁結びの神が宿るという。毎年秋分の日に合わせて縁桂に触れるイベント「縁桂森林フェスティバル」が開かれ、美しい自然の中にそびえる巨木に、これまで大勢の人々が思いを巡らせてきた。
お守りはカード型で、裏面のデザインは枝が結ばれている箇所を含め、実物の縁桂を細部まで表現した力作。三重県伊勢市の業者と協議を重ね、昨年の同フェスティバルの日から扱っている。口コミでじわりとお守りの存在が広まり、今年の初詣の際も若いカップルや男性に人気だったという。松崎宮司は「遠方から来た方々に、乙部はいいところなんだということを知ってほしい」と期待を寄せる。
1個1000円。問い合わせは同神社(0139・62・2055)へ。(蝦名達也)