【上ノ国】子育て支援を推進する町は、予防接種などの行政情報の取得や子どもの成長過程などをスマートフォンで気軽に確認できるアプリケーション「母子健康手帳アプリ」の導入を始めた。運営するNTTドコモ北海道支社によると、上ノ国が道内自治体で初めて導入したといい、よりきめ細やかな子育て支援に役立てたい考え。
行政が交付している母子健康手帳の内容をデジタル化したスマホ向けの無料アプリ。NPO法人ひまわりの会(東京)と同社などが共同開発した。
自治体で導入することで、健康診断や予防接種、子育てに関するイベントなど町のお知らせをアプリで自動的に受け取ることが可能となる。町は15日からサービスを開始。水ぼうそうや四種混合ワクチンなど、1歳を過ぎた後に間隔が空き、正しい時期での接種を忘れがちな保護者への啓発的役割も担う。
また、妊娠中の健康状態や子どもの成長過程を子どもの写真などを添付しながら手軽に記録できる。スマホで子どもの体重などの情報を入力すると、自動的にグラフに反映され、一目で子どもの育ちを確認可能だ。
町の母子健康手帳交付実績は、2016年度が17件で、例年20件前後で推移。紙の手帳と併用するため、町は今後手帳の交付時にアプリの利用も呼び掛ける。
町保健福祉課は「アプリを利用して子どもの成長発達を改めて確認し、年齢に合わせた町からの情報を受け取るなど、利便性が上がれば」としている。
問い合わせは同課(0139・55・4460)へ。(蝦名達也)