日本舞踊の振り付けを取り入れた「和風健康体操教室」が、函館市内の2会場で開かれている。指導する若柳流柳紀会の若柳吉英志さん(79)は、「親しみやすい歌謡曲などに合わせて、誰もが気軽に楽しめる体操。ぜひ多くの人に楽しんでもらいたい」と、参加を呼び掛けている。
同体操は若柳さんが、約30年ほど前に考案。現在は函館市地域交流まちづくりセンター(末広町4)と、函館市漁村センター(志海苔町269)の2か所で合わせて約30人が受講している。
同体操の特長は、「きよしのズンドコ節」や「はこだて賛歌」など、分かりやすいメロディーに乗せて、簡単な振り付けで楽しめること。若柳さんが自ら選曲し振り付けを考える。
両教室とも毎月2回の練習を行うほか、福祉施設を定期的に訪問したり、地域
のイベントに出演するなど、積極的な活動を展開している。
漁村センター教室に通う菊地ヒデ子さんは「体操を通じて仲間と交流できるのが楽しい。また自分たちの踊りをみて喜んでくれる人がいるとうれしい」と話す。
若柳さんは「指導方針は、みんなが楽しく健康になってくれること。自分より年上の人たちが背筋を伸ばして踊っている姿をみると、こちらが元気をもらえる」と笑顔を見せる。
同教室では受講者を募集している。問い合わせは0138・63・7974(若柳さん)。(小川俊之)