函館朝市は、朝市で提供する商品のブランド化に向けた新事業に乗り出す。9日に発足した市や函館商工会議所などでつくる「函館朝市ブランド推進協議会」が各店自慢の逸品を集め、基準に従って「セレクト朝市」として商品を認定。一覧にまとめて3月からホームページなどで情報発信し、イメージ向上と売り上げアップを狙う。
朝市の各店が提供する味やサービスの魅力を高め、広くPRするのが目的。総事業費は約150万円で、道中小企業総合支援センターの助成金を活用。地元市民が朝市で扱うグルメや海産物などを観光客に紹介する際にも役立ててもらう。
1月中に朝市内の約150店から各店一押しの商品、サービスを2点まで募集。申請のあった商品について同協議会が、他の地域や店舗にない独自性や品質向上に向けた取り組みなどを基に審査。2月下旬をめどにセレクト朝市としてブランド化する商品を決める。
各店は、同協議会が制作した認定マーク入りの販売用ポップを掲示し、商品に認定シールを貼付。同協議会は、ポスターやガイドブックを製作するほか、朝市のホームページや旅行雑誌などを通してPRに取り組む。
セレクト朝市は随時、商品を入れ替える予定。函館朝市協同組合連合会の松田悌一事務局長は「露出が高まることで各店に足を運ぶ客が増え、セレクト朝市と併せて他商品を購入するきっかけにつながれば」と期待を寄せている。(山田大輔)