JR函館駅1階コンコースに5日、毎年恒例の列車の形をした「ジャンボ絵馬」がお目見えした。「合格祈願」の文字とともに、今年の干支「戌(いぬ)」や列車のイラストなどが描かれており、受験生やその家族らが願いを書き込んでいる。
受験シーズンが始まるのを前に、函館駅が1982年から毎年設置している。同駅によると、昨年は約2800件の書き込みがあったという。
大きさは縦1・2メートル、横2・4メートルで、函館―札幌間を結ぶ特急「スーパー北斗」の261系と281系の車両や「函館駅 合格行き」の切符をくわえたイヌなどが描かれている。
この日午前10時に設置され、同駅の利用者が早速「絶対に合格する」「本番まで体調を崩さないように」「〇ちゃんが国家試験に受かりますように」などと、受験に向けた願いや意気込みなどを書き込んでいる。設置は2月9日午前10時までで、同日に谷地頭町の函館八幡宮に奉納するという。
北斗市に住むおいが今年高校受験を迎えるという札幌市の主婦、桜井智子さん(46)は「自分のことのようにいまからドキドキしている。志望校に合格して笑顔で春を迎えられるようにと願いを込めて書きました」と話していた。(金子真人)