クリスマスイブの24日、函館市元町の函館ハリストス正教会(ニコライ・ドミートリエフ司祭)では「市民クリスマス」が開かれた。信徒や市民ら約100人が訪れ、聖歌隊の合唱の中で敬虔(けいけん)な祈りをささげた。
同正教会では毎年、主ハリストスの降誕祭であるクリスマス前夜に「市民クリスマス」を開催している。
聖堂では、聖障に描かれた「ハリストスの降誕」がろうそくの明かりに照らし出され、厳かな雰囲気を醸し出す中、15人の聖歌隊が降誕祭にまつわる聖歌を斉唱。ニコライ司祭による祈りと聖書の朗読が行われた。
ニコライ司祭は「クリスマスがプレゼントなどによる物質的なお祝いだけではなく、隣人を思い、隣人のためになにができるか考える日になれば」と話していた。(大谷健人)