GLAY凱旋ライブ最終日の24日、会場の函館アリーナは、冬の寒さも吹き飛ばすような熱気と歓声に包まれた。終演後も興奮は冷めず、会場入り口には大勢ファンが留まり余韻に浸っていた。
宮城県から新幹線で訪れた調理師の兼安明菜さん(26)は「高校時代にGLAYに出会い、初めてライブに参戦できた。やっと会えたという思い」と感動の涙を流していた。東京から友人3人と来函した月東慶太郎さん(24)は、初日に続き2日連続でライブに参加。この日は自身の誕生日でもあり「好きな曲がたくさん聞けて、とても幸せな時間を過ごせた。最高の1日だった」と笑顔を見せる。
母親とともにGLAYファンだという札幌市の高校2年生、仁科縁さん(17)は「最高の一言。また必ず函館でのライブに来たい」と興奮気味に話す。東京から訪れた自営業、井上充さん(43)は、「函館でのライブは特別。昔からGLAYが好きで、もうすぐ10歳になる息子に輝(テル)と名付けた。いつか息子も自分と同じようにGLAYを大好きになって欲しい」と目を細める。夫婦で参加した函館市の製造業、佐藤淳さん(36)は「曲に乗せて北海道新幹線のアニメーション映像を流したのが印象的だった。クリスマスイブに妻とライブを楽しむことができすごくうれしい」と声を弾ませる。
埼玉県から訪れた銀行員馬場里美さん(54)は「今年のツアーは埼玉、新潟、札幌、函館を回ったが、どこのライブも最高だった」とうれしそうに話す。七飯町の会社員野中椋成さん(32)は「GLAYと函館市民が相思相愛のように感じたライブだった」と感無量の様子だった。
GLAYのメンバーTERUが、ツイッターで紹介したことから人気に火がついたお菓子「ドン・デ・マカロニ」を製造する「やごし本舗」の村田優代表(36)も、最終日に参加。「高校時代からGLAYのコピーバンドをするほど好き。貴重な時間を過ごせた」と興奮気味に話していた。(野口賢清、柳元貴成)