ロシア極東大函館校の学生2人が、2日に札幌で開かれた「第49回全道ロシア語弁論大会」で上位に食い込む好成績を挙げた。
大会は、日本ユーラシア協会北海道連合会とサハリン州政府、北海道の主催。「ロシア語で聞かせてくださいあなたからのメッセージ」と銘打ち、日々ロシア語に親しむ様子を題材に38人が発表した。
5分スピーチと詩の暗唱、質疑応答部門で函館校4年の金子智昭さん(23)が1位、同2年の工藤文弥さん(20)が3位に輝いた。
金子さんは趣味の古い絵ハガキ収集を通じて、戦争中の捕虜たちの様子に触れ「絵ハガキはまさに生きた歴史資料と言える。ハガキを通して私たちは戦争の現実や本質さえも知ることができる」と声を張った。
工藤さんは、ロシアのフィギュアスケートについてで「ロシアはシンクロや新体操でもいつも強い選手がいる。ロシアのバレエが踊りの技術に使われ、それが影響していると思う」などとした。
表彰を受けて金子さんは「前回の2年前は2位で、集大成の今年は1位という結果を残せてうれしい。単語量や会話力不足なども把握できたので、今後の課題にしたい」とする。工藤さんは「最年少の出場者として、全力を出そうと頑張った。次回は優勝を目指したい」と意気込んでいる。(三好若奈)