七飯町産高級リンゴ「ななみつき」の初競りが14日、函館市青果物地方卸売市場の東一函館青果であった。きり化粧箱入り7玉が昨年と同じ過去最高値の7万円で競り落とされ、丸井今井函館店などに並んだ。
デビュー6年目となった今季の初競りには、きり化粧箱(7、8、9玉)3ケース、段ボール化粧箱(9、10、11玉)20ケースが並び、次々と落札された。最高値を付け落札した丸上青果の外崎勇次さん(37)は「今年もいいリンゴを育ててくれた」と話した。
ななみつきは黄色い実にわずかに赤みが差し、強い甘味とみずみずしい味わいが特徴。生産者でつくる町果樹組合ななみつき部会(15戸)の松浦生昇(たかのり)部会長(55)は今季の出来について「厳選されたリンゴで自信がある」と胸を張る。
JA新はこだて七飯基幹支店によると、9月の台風18号の影響があったものの、出荷は前年並みの8トンを見込んでいる。(野口賢清)