【七飯】国道5号の赤松街道で21日、七飯の冬の風物詩である「赤松こも巻き体験会」が開かれた。町内外から約90人が参加。アカマツの冬支度に協力しながら、成長を願った。
赤松街道を愛する会(寺沢久光会長)の主催で、13回目。こも巻きは幼虫の越冬習性を利用した無農薬の害虫駆除方法。アカマツを害虫から守るために、木にわらで編んだむしろを縄で巻き付ける。
この日は10人1グループで、計80本のアカマツの幹にこもを巻いていった。はじめは縄の結び方に戸惑っていたが、メンバ―同士で声掛けしながら次々と作業を終えていった。合わせて周辺のごみ拾いも行い、町の美化に努めた。
函館市公務員の有川紘子さん(33)は「初めて参加してみて、アカマツもこもを巻かれて喜んでいるのかなと思った。(春の)こも外しも参加できれば」と話していた。(蝦名達也)