【北斗】市は、現在無料で利用できるJR新函館北斗駅に隣接する市営立体駐車場(最大収容数584台)について、来年4月から有料とする。今後利用料金を検討し、12月の定例会に利用料金を定めた条例の改正案を提出する。
昨年の北海道新幹線新函館北斗駅の開業に合わせてオープンした市営立体駐車場は当初、日をまたいで駐車する宿泊利用について1日ごとに500円を徴収する方針で、料金精算機などの設備はすでに設置されている。市営駐車場条例でも利用料金が定められていたが、他の自治体の事例などを踏まえ、新幹線の利用促進や駅周辺への集客を高めるために無料とするよう改め、条例では「当分の間、これを無料とする」との付則が付け加えられている。
市によると、16年度は21万1721台の利用があり、宿泊利用は5万6149台。本年度は維持費として当初予算で926万円を計上している。来年度からは現在、年度内の稼働開始に向けて設置が進められているエレベーターの維持費などが加わることなどから、有料化に向けて検討を始めた。
利用料金については「収益を上げる目的ではない」(市水産商工労働課)とし、「有料化に伴う利用者の減少や警備体制の変更、施設整備など総合的に検討する」(同)としている。また、未舗装の屋外駐車場部分やイベント時などの市有地での臨時駐車場については料金を徴収しない方針。(大谷健人)