北海道銘菓「きびだんご」を製造・販売する「天狗堂宝船」(七飯町、千葉仁代表)と宇治園函館支店(函館市西桔梗町、皆川義昭支店長)が共同開発した新商品「ほうじ茶餅」と「抹茶餅」が1日から市内のスーパーなどに並び、人気を集めている。
両社は最近のほうじ茶ブームに先駆け、約2年前から宇治園の働き掛けで、ほうじ茶を使ったきびだんごの商品化に向けて試作品を製造。同社函館工場で製造し厳選した、宇治抹茶とほうじ茶のパウダーを使用し、ほうじ茶の香りを餅に閉じ込めたほうじ茶餅と、抹茶の風味がほんのりする抹茶餅に仕上がった。小売価格はともに1本100円(税抜き)。
皆川支店長は「道南は特にほうじ茶が人気で、茶葉で一番売れている」と話し、新商品は国内外の観光客だけでなく、地域住民からの需要も見込む。千葉代表は「互いの強みを生かして地域から商品を発信していくことが重要」とし、「お茶の素材感を出したきびだんごをぜひ味わって」と呼び掛けている。(野口賢清)