• 函館新聞デジタル
    ご購読申込はこちら
  • 動画ニュース
    豪華客船と豪華寝台列車、函館で〝共演〟
  • 2024年春
    人事・本社来訪
  • 4月のプレゼント
    映画鑑賞券
  • 4/19
    函新ウイークリーレビュー
  • 参加者募集
    写真の日プロジェクト
  • 求人情報
    総務経理スタッフ、記者

(荒井三津子さん・暮らしのパレット)「七夕のしつらい」

 今年は七夕のしつらいを変えた。竹に短冊を下げるのではなく、古い糸巻きと五色の糸ならぬ紐(ひも)。それを料理研究家だった義母が懐石のこころえを書いた巻物に添えた。そして書家でもあった義父が使っていた硯(すずり)と筆。七夕は女性たちが機織りや裁縫、書の上達を願う日だからである。
 七夕は端午の節句などと並ぶ日本の五節句の一つだが、その歴史や由来は調べるほど面白い。函館はすでに終えたが、北海道の広い地域では8月である。
 竹に短冊という装飾は江戸時代に定着した。この短冊の起源は梶の葉だったという。細かい毛の生えた葉には筆で文字が書けるらしい。葉なら川に流しても問題はあるまい。実りの秋を前にした豊作祈願やお盆の行事と重ねる地域もあるため、ナスやキュウリなどを窓辺に飾るお宅も多い。
 だが私が最も注目したいのは、女性が主役の節句という点である。土俵やトンネル工事など女性を不浄のものとして立ち入りを禁ずるところはまだあるが、収穫を前に女性の穢(けが)れを払うという文化的意味合いが七夕の背景にはある。若い女性が水辺で身を浄めて神への貢ぎ物として機織りをしたという七夕の伝説はなんとも興味深い。
 織姫のラブストーリーだけではないのである。織物、裁縫、書など女性の芸事の上達を祈願したのが起源なのだから、七夕はひな祭り同様に女性の節句として注目されるべきだと私は思う。(生活デザイナー)










      最新記事











      きょうの人生指針/誕生月占い

      函館新聞デジタルとは
      函館新聞 デジタル お申込み
      ご購読申し込み月は無料

      最新ニュース

      アクセスランキング

      1. 大正庵/函館市美原から北斗市へ移転
      2. 函館高等技術専門学院で入学式 30人が技術者へ歩みだす
      3. 傷害容疑で森町の男逮捕
      4. ホテルテトラ、20日に屋上ビアガーデン営業開始
      5. 無免許とひき逃げ容疑で男を逮捕
      6. 道の駅横綱の里ふくしま ウルフマンと友情パワーで盛り上げ
      7. 函館で桜が開花、過去2番目の早さ 24日満開に
      8. S・イーグル黒星スタート サッカー・カブスリーグU15
      9. 新幹線乗り入れにJR費用負担応じず 鈴木知事「課題整理の段階」
      10. 今月のひと/炭火焼肉 ひび屋 店主 寺田雅浩さん

      函館新聞宅配購読お申込み

      お試し(1週間)もございます。

      フリーマガジン「ハコラク」も毎月お届け

      はこしんフォトサービス
      フォトサービス

      掲載された写真を購入できます

      はこしんバックナンバー
      バックナンバー

      過去3ヵ月以内の函館新聞を購入

      はこしんポスト
      ポスト

      取材依頼・情報提供・お問い合わせ

      国内外の主要ニュース


      クローズアップ


      ニュースカレンダー

      紙面ビューア

      函館新聞紙面

      4月20日の紙面

      SNS公式アカウント

      4月20日のイベント情報

      ※イベント中止および延期となる場合がございますので、詳細は主催者へ直接ご確認頂きますようお願い申し上げます。

      関連サイト