中島町の「中島三郎助父子最後之地」碑前では、千代ケ岡陣屋で戦死した三郎助、息子の恒太郎、英次郎の3人をしのぶため、周辺町会の関係者や三郎助の出身地、神奈川県横須賀市の市民団体「中島三郎助と遊ぶ会」のメンバーら約70人が参列した。
新政府軍の黒田清隆に扮した中野豊実行委員長(五稜郭タワー会長)と中島町会の元塚清美会長が祭文を奏上し、額兵隊が父子の冥福を祈って3発の礼砲を鳴らした後、参列者一人一人が焼香し、手を合わせた。同市の吉田雄人市長のメッセージも披露された。
中島三郎助と遊ぶ会の大内透会長(71)は「碑前祭のきっかけを作った先人や、継続してくれている函館の方に感謝している」と話していた。
このほか、旧幕府軍の兵士を祭る碧血碑(谷地頭町)、土方歳三最期之地碑(若松町)、五稜郭タワー横の箱館戦争供養塔前で行った。(稲船優香)