【北斗】茂辺地地区創生会議(宗山幸夫会長)は、JR寝台特急「北斗星」の車両保存が行われている旧茂辺地中グラウンドを「北斗星広場」として観光スポットにしようと、整備を進めている。飲食・物販を行うためのコンテナハウスやウッドデッキを設置しており、6月中のオープンを目指している。
北斗星は2015年に運行を終了。「北斗」の名を冠する客車を保存し、町おこしにつなげようと有志団体「北斗の星に願いをプロジェクト推進委員会」(澤田導俊代表)が発足し、同委員会が昨年7月31日から一般公開を行っている。
「茂辺地地区創生会議」は人口減少・少子高齢化の進む同地区の課題解決を目指す地域住民による組織で、本年度から北斗星広場の整備のほか、地域交流サロン事業を始めている。
市は茂辺地地区の創生事業として本年度の予算に2300万円を計上しており、予算を活用し、同プロジェクトのメンバーが創生会議に参加する形で北斗星広場の整備が始まった。4月に始まった工事は地元の工務店や建設業者を中心に進められており、週末には創生会議のメンバーもペンキ塗りなどの作業に参加し、オープンに向けた整備が進められている。
整備後はコンテナハウスでラーメンや軽食などの提供を行う。また、トイレも設置され、観光客らがより快適に過ごすことができるようになるという。車両の一般公開は整備終了後、従来通り週末を中心に行う。
宗山会長は「(星に願いを)プロジェクトのメンバーや市と協働して北斗星をきっかけに訪れた人に茂辺地の良さを知ってもらいたい」と話している。(大谷健人)