世界的にも珍しい赤ワイン用ブドウ品種「メルロー」を使った白ワイン「OKUSHIRIメルロー白2016」が3日、函館空港などで発売された。空港2階売店では試飲の提供があり、観光客からは「若い女性でも飲みやすい」と太鼓判をもらった。
奥尻島で収穫したブドウを原料にした「奥尻ワイン」を生産する奥尻ワイナリー(海老原孝CEO=最高経営責任者)が従来のメルロー赤に続き、白も開発した。日本海の潮風を受けて育った奥尻島産ブドウはミネラルが豊富で、白の方がミネラル感の特徴を引き出しやすいと判断、8年がかりで開発に成功した。
フレッシュな飲み口とフルーティーな香りの中口白ワイン。空港では、菅川仁常務(34)が店頭に立ち、観光客らにアピール。菅川常務は「赤と白を飲み比べ、同じブドウから特徴の違うものが出来上がることを体験してほしい。奥尻のミネラル感を感じてもらえたらうれしい」と話していた。
今回は約2800本を製造。ブドウを収穫後、房ごと搾汁することで色が果汁に移るのを防いだり、酵素により色が赤くなるのを防いだりする技術を駆使して完成。750ミリリットル入り希望小売価格は2862円。問い合わせは同社(01397・3・3290)へ。(山崎大和)